るつぼ
同じ管理部門でも、他の部署のことって意外と知らないことって多いですよね。ソニーミュージックの人って変わった人が多いですけど、人事部の方がどんな基準で採用活動をしているのか気になります。
みくみく
確かに、自由人率が高い部門もありますよね(笑)。でも、自分の経験を他の人にきちんと自分の言葉で話せる方はどの部門でも印象が良いです。ただ、各部署で求めている人材は違うので、地道にヒアリングするようにしています。
みくみく
そうなんです。現場の方と実際に会ってお話したり、現場の方に一緒に面接に入っていただいてフィードバックをもらったりしながら地道に知っていく感じです。番組のプロデューサーさんや、普段なかなか関わることのできない職種の方とたくさんお話できるので刺激的です。
るつぼ
しゅんゆーさんは情報システムグループでどんなことをなさってるんですか?
しゅんゆー
CDが間違いなくお客様のもとに届くように手助けをする販売系のシステムを主に管理しています。コンビニのバイトとかをしていた方ならわかると思いますが、流通に乗っている商品って全部、販売システムが関わってるんですね。企画した製品を登録するところから、実際にお客様に買っていただくまでCD1枚、お店一つなどに対して数えきれないほど多くの情報をシステムで管理しています。
みくみく
逆にシステムが関わっていない情報って、ほとんどないかもしれないですね。
しゅんゆー
そうなんです。僕の部署は、そういったシステムがトラブルなく動くように保守したり、問い合わせを受けて仕様や裏のデータを調べたり、より使いやすくなるよう新しくシステムを開発したりしています
るつぼ
ちなみに、しゅんゆーさんはどこの部署の方との業務の連携が多いんですか?
しゅんゆー
営業や販売推進の方々ですかね。たとえば新規にシステムを開発する場合は、実際にそれを使うみなさんから要望を伺います。そして、その実現のためにサポートしてくれる協力会社の皆さんと打ち合わせして、予算を提示して、諸々を調整するっていう感じですね。
まさおさん
意外と周りと関わる仕事なんだね。システムを開発していると、どうしてもトラブル対応も多くなってきてしまいそうだけど……。
しゅんゆー
そうなんです! システムは「正常に動いて当然」と思われがちなのですが、最善を尽くしていても、緊急のトラブル対応をしなければいけないこともたまにあります。でも、システムにトラブルが発生して緊急対応したあと、CDが発売日に店頭に無事並んでいるのを見ると「よし、また仕事頑張ろう!」という気持ちになって。
まさおさん
自分の仕事がダイレクトに結びついているのを実感できるとうれしいよね。るつぼさんは経理担当だけど、ソニーミュージックの経理って、他の会社の経理と少し違うんだよね?
るつぼ
そうですね。他の会社だと固定資産税の担当であったり、原価試算担当であったりと、役割で仕事が割り振られる場合が多いんですけど、ソニーミュージックの場合は会社単位で仕事が割り振られるんです。つまり、一つの会社の経理を全部担当することになるんですよ。
みくみく
1つの会社の経理を全て1人で! 責任重大!
るつぼ
そうなんですよ。売り上げを立てるのも、原価を計算するのも、固定資産の計上も全部やります。税金の計算は特に気を張りますね。間違えると、担当の会社に迷惑がかかってしまうレベルを超えて、業務に支障をきたしてしまうので……。
みくみく
逆を言えば、担当する会社には自然と愛着が湧きそうですね!
るつぼ
会社の経理を見るってことって、その会社がやっている業務を全部見ることと同じですからね。私は一年目のときは(株)ミュージックレインという会社を担当していたんですけど、今もその会社の前の廊下を通るときは「何やってるのかなぁ〜」って気になって覗いちゃいますね(笑)。ミュージックレインは声優さんのマネジメントをやっている会社なんですけど、それまで全然興味なかったのに声優さんが好きになってきてしまって……実は、推しメンもできました(笑)。お金のことを知れば知るほど、その会社のお仕事が好きになっていくってことですね。
みくみく
お金のことを知れば知るほど、その会社のお仕事が好きになっていくってことですね。
るつぼ
でも、お仕事とプライベートは分けて考えています。経理は特に中立性が求められる仕事なので。たまに制作の方から「こういうことやりたいんだけど」と相談があっても「損益分岐がこれぐらいなので難しいです」と、お金の面から現実を突きつけなきゃいけないときもあります。
みくみく
経理の方がそうやって心を鬼にしているからこそ、会社の利益が守られているんですね。
しゅんゆー
まさおさんはソニーミュージックの事業を支えている知的財産戦略グループにいらっしゃいますよね。具体的にはどんなことをされているんですか?
まさおさん
私は契約まわりのこと全般を扱っています。契約書って、永遠にと言うと大げさかもしれないですけど、何十年も先までずっと残っていくものなんですよ。私も仕事の中で、昔の契約書を見ることは少なくないですから。
しゅんゆー
どんなときに昔の契約書を見返すんですか?
まさおさん
たとえば、コンピレーションアルバムにソニーミュージックから昔出た名曲を収録することになったときですね。当時の担当者も辞めているし、アーティスト本人もすでにレーベルを離れていて連絡をしばらくとっていない、みたいな状況だと契約書を確認するしかないわけです。契約書を読み解きながら「どうしましょうか?」と、制作の方と目指す場所を共有しながら、進めていきます。
まさおさん
確かに固い日本語で書いてあるので、読んでいて辛くなることはあります。でも、書いてある内容を読み込むと、会社とアーティストがどんなことを考えて、どういう展開をしようとしたのか透けて見えることもあって。管理部門で働いていると、そういった組織の仕組みや流れが見えてきておもしろいですよ。
みくみく
アーティストや作品を直接世に出すことはなくても、作品全体の流れを知れるのは、管理部門の特権かもしれませんね。