みんみん
音楽ビジネスのど真ん中に関わってないからって、日陰なんてことは絶対なくて、いろんなことをやれるのって、すごく楽しいと思います。私は、最初っからグッズがやりたくてソニーミュージックに入ったんですよ。
みんみん
あんまりいないかもしれないですね。でも、グッズってアーティストとファンをつなぐ、とっても大事なものなんですよ! 私自身、K-POPアーティストの大ファンで。ワールドツアーに遠征しては、その土地ごとの限定グッズを買ってきて、同じファンの皆さんに配ってたんですね。
みんみん
グッズを渡すとみなさん、すごく喜んでくれるんです。「私も行った気持ちになれた!」って。それが忘れられなくて。私もアーティストに近いところで、ファンの皆さんに喜んでもらえるグッズづくりがしたいと思って、この部署を志望したんです。
ライター
狼の耳にも、そんな思いがこもってたんですね(笑)。
みんみん
そうなんですよ! 冗談でつけてるわけじゃないんです(笑)。試合で私たちが作ったタオルを一生懸命振り回してるサポーターの皆さんの姿を見ると、涙が出るほど感動しちゃって……。やっててよかったって、思いますね。
やっしー
ソニーミュージックはそういう「好き!」って気持ちが強い人が多いと思います。僕も、大学時代は声優さんの追っかけをやっていました。
ライター
みなさん、シュッとしてるけど、根はオタク魂がある。
やっしー
自分が好きなものを他の人にも好きになってほしい、みんなで楽しさを共有したいという気持ちって少なからず誰にでもあると思うんです。ソニーミュージックは、音楽もアニメもキャラクタービジネスも、アーティストマネジメントもやっていて。考えてみると、それぞれのコンテンツを好きな人が別のものを好きになるいろんな窓口やきっかけを、たくさん提供できる会社なんですよね。
ライター
確かに、そうですね。出口がたくさんある会社ですね。
やっしー
歯止めをかけずに何かを「好き」でいることが、最大限に活きる会社だと思うんですよ。そういう気持ちを持った人にはソニーミュージックは向いていると思いますね。
ライター
「好き」を突き通すためには、責任もつきもので、新規事業に挑戦することって、おっしゃっている以上に大変なことなんじゃないかと思うんですが。
げっち
そうですね。エンタテインメント業界の中では比較的知られている存在だとは思いますが、別の業界では全くの新参者ですからね。フルスクラッチでつくっていくのは日々挑戦の連続です。新雪を歩くような気持ちがしていて。足跡が付いてないところを歩くのは気持ちいいんですけど、どこに落とし穴があるかわからないので。
ライター
エンタテインメント業界もグングン上り調子というわけではない状況の中で、ブルーオーシャンを探して、しっかりとそこで成果をつくるって難しいですよね。
げっち
CDの売り上げが一番よかった1998年ころとは戦い方は変わってますよね。それぞれの領域で嗅覚が鋭い人たちが揃ってますから、見つけることは得意な会社じゃないでしょうか。あとは、どこで進むか止まるかを見極める力が大事なんじゃないかな、と。
やっしー
確かにテンションや熱意だけで乗り切れない部分もありますからね。ブレーキをかけるときはかけて、アクセルを踏めるときは踏むっていう思い切りと見極めの良さが必要な気がします。
みんみん
今の話からいうと、確かにげっちさんのいう通りで、たとえばグッズだったら単価の高いグッズをいかに買ってもらえるようなものにするかだったり、ビッグネームのブランドとコラボするためにはどうしたらいいかだったり、ファンの皆さんの要望に応えて色々考えていかなきゃいけないことはあります。
むーちょ
私は、普段はシステム開発の担当なんですが、新しいテクノロジーがどんどん出てくるので、ちゃんとそこについていかないとなってのは思ってますね。私たちがちゃんとしないと、自由に新しい事業なんて言ってられないですから(笑)。
ライター
どんな分野でも時代が求める「新しいもの」に対して、敏感でいる必要があるってことですよね。
やっしー
そうですね。自分がズレていないかどうかを確認する作業は定期的に必要です。全然違う業界の友達と遊ぶとか……そういう繋がりも日々の仕事に直接的に活きてくると思ってます。
げっち
私の場合は、日常で若い人たちと接する機会がどんどん減っているので、20代の人たちの話を聞くのが刺激的で。今、彼らの間で良しとされているものを知って、関心をもつ。たまに、ちょっと知ってるふりをして、後で調べたりする(笑)。そういうことって大事だなって思います。