狼耳に隠された感動秘話!新規事業に力を入れるソニーミュージックグループが、必要としているのは「好き」の力!
#2 スポーツ/新規事業部担当陣インタビュー
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実は、数多くの新規ビジネスに挑戦しているソニーミュージックグループ。スポーツからVR、ゲーム、演劇、小説、教育、AIなどなど、幅広くいろんなことにチャレンジしているのです。音楽や映像だけにとらわれない、自由な発想で「人に何かを届ける」ことに挑戦できる。今回は、そんなソニーミュージックの新規ビジネスを支える四人の社員に話を聞きました。
むーちょ (2010年入社)
(株)ソニー・ミュージックアクシス 情報システムグループ
やっしー (2012年入社)
(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント デジタルコンテンツグループ
げっち (1998年入社)
(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント SSR準備室
みんみん (2016年入社)
(株)ソニー・ミュージックコミュニケーションズ MD&プランニングカンパニー

ソニーミュージックが狼耳をつくってスポーツを盛り上げる!?

ライター
いやぁ、ソニーミュージックは服装が自由とは聞いてましたが、ここまでとは……。
みんみん
違う! 違うんですよ! 普段から、こんな格好してるわけじゃないです!
げっち
ラグビーの国際大会「SUPER RUGBY」って知ってますか? ソニーミュージックは2016年からその大会に参加している、サンウルブズのオフィシャルマッチパートナーなんです。
ライター
へー、オフィシャルマッチパートナーって何してるんですか?
げっち
公式ファンクラブを運営したり公式グッズを作ったり、ビジュアルワークのお手伝いをソニーミュージックグループの会社がやってます。プロモーションビデオを作ったりもしてるんですよ。
ライター
それと、みんみんさんの猫耳になんの関係が……?
みんみん
猫耳じゃないです! これはそのサンウルブズの公式グッズで、狼の耳なんです。ウルブズ=狼だから! 私は、グッズを制作する部署にいるので、今日はあわよくば宣伝ができればと思って、かぶってきたんですよ〜。どうです?(ポーズを決める)
ライター
いや、とっても可愛いですよ。
みんみん
ですよね〜! これ、つくるの大変だったんですよぉ! かぶった時に完璧な位置に耳が来るように調整して、素材もこだわって、こことかほら……触ってみてください!
ライター
あ……大丈夫です……。グッズに対するみんみんさんの愛情とこだわりを伺いたいのは山々なんですが、そもそも何で、ソニーミュージックがラグビーチームのサポートをやってるんですか? スポーツとソニーミュージックってあんまり結びつかないんですけど。
げっち
ソニーミュージックって、やっぱりレコード会社というイメージが強いと思うんですけど、ソニーミュージックの強みである「良質なコンテンツを届ける」って、どんな分野にでも通用するものだと思うんですよね。ソニーミュージックがこれまで培って来たノウハウを、そのほかの分野でも活かせないか……ということを武器に新規事業に力を入れてるんです。
ライター
なるほど。確かに、そう言われてみれば……!
げっち
2019年からの三年間が日本のスポーツ界でゴールデンイヤーって言われてるんですよ。2019年にラグビーのW杯があって、2020年には東京オリンピック、2021年に生涯スポーツの世界大会であるマスターズゲームズが開かれるんです。ここからスポーツ産業が活性化するだろうって期待されてますね。
ライター
日本、いつの間にそんなことになってたんですか。知らなかった!
げっち
1万人のオーディエンスの心を動かす音楽の感動を、スポーツの感動にも転換できるのは、うちの会社の可能性じゃないでしょうか。ソニーミュージックのノウハウを活かせば全方位でスポーツビジネスと向き合うことができるんです。できないことといえば、スポーツ選手の強化くらいなんじゃないですかね(笑)

テクノロジーでエンタメを加速させるソニーミュージック。

ライター
へぇ〜、面白いですね。他にも新規事業って色々あるんですか?
やっしー
デジタル関係でいえば、昨年のSXSW(毎年3月にテキサス州・オースティンでおこなわれる世界最大のクリエイティブフェスティバル)ではソニーミュージックとしてもいくつかVRコンテンツを出展しました。VR空間で宝探しをする「Gold Rush」のように海外メディアから高い評価をいただいたものもありますし、ソニー㈱本社とも連携を取りながらエンタテインメントの幅を広げる取り組みはおこなっていますね。
げっち
手前味噌で恐縮なんですが、同じくSXSWに出展した「SPIDER-MAN:HOMECOMING ”CLIMBING EXPERIENCE"」もソニーと㈱ソニー・ピクチャーズエンタテインメントとうちとで協力して出展しました。期間中は他社のブースでも話題になっていたようです。
ライター
あ、それ聞いたことあります! 映画『スパイダーマン:ホームカミング』の映画の宣伝にも使われたんですよね?
げっち
そうなんです。これも実はスポーツとソニーの技術をかけ合わせたものなんですよ。スパイダーマンが壁を登るのってボルダリングに似てるじゃないですか? スパイダーマンが壁を登るルートをボルダリングのルートに近い設定にしていて。スパイダーマンのファンの方にも、ボルダリングのファンの方にも楽しんでいただけるものになったと思います。
ライター
こだわり方のクセがすごい(笑)。他にもまだ何かあるんですか?
やっしー
昨年10月に、「monogatary.com」というユーザー投稿型のサービスを立ち上げました。「お題」に沿って投稿された物語を軸に、そこに挿絵をつけたり、投稿された作品にコメントとかポイントをつけたりして楽しむことができるんですね。
ライター
投稿された「物語」を軸に、ユーザーが自由に遊ぶことができるんですね。
やっしー
そうなんですよ。だから、僕らは「ストーリーエンタテインメントプラットフォーム」って呼んでて。さっき、げっちさんが言ってたことと近いんですが、ソニーミュージックって、基本的に才能ある新人さんを見つけて、世に出す手助けをすることがビジネスのベースにあると思うんですね。
ライター
レコード会社って、そもそも新人の発掘・育成が大きな仕事の一つですもんね。
やっしー
そういう意味では、アニメも音楽も、コンテンツビジネスって観点が一緒なんですよね。今の世の中的には大きな会社の力を借りなくたって、作品を世に出す手段って色々あるじゃないですか? そういう中で、ソニーミュージックに何ができるのか、どうやって才能の種をいち早く見つけて育てられるかっていうのがカギな気がしています。

誰でも新規事業にチャレンジできるオープンな社風。

ライター
うーん、なるほど! やっしーさんとむーちょさんは新規事業室にいらっしゃるんですよね。今、ご紹介していただいたものだけでも、すごくいろんな分野にわたって、新規事業が開発されていると思うんですが。社内でも新しい分野に関する門戸って大きく開かれているんですか?
むーちょ
ソニーミュージックの社員は基本的に誰でも、新規事業を手がけることができるようになってます。新規事業の投稿サイトなんかもあります。異なる部署の方々が集まる機会を設け、そこで同志を見つけたり、新たなアイデアが生まれたりするようなイベントも開催しています。出てきたアイデアに関しては最大限バックアップできるようにしようとしていますね。
ライター
自由になんでも挑戦できる土壌があり、かつそれを後ろで支える人たちもいるってことですね。なんか楽しそうだなぁ……!
げっち
私は社歴が3人よりは長いんですけど。ここ数年間の動きを見ていても、そういうおもしろそうなところに飛びつく会社としてのフットワークの軽さだけは、昔から全然変わってないなって。
ライター
今年創立50周年を迎えても、新しいことに挑戦することを恐れてないってすごいですね。普通だったら現状維持に努めそうなものですけど。
げっち
そうですね。50年って長い歴史ですからね。そういうとんがってる部分があるのは会社としての強みなのかなって思いますね。
ライター
ここにいらっしゃるみなさんも、まさにそういうソニーミュージックの「とんがった」部分を表している方々なのかな、と。

「好き!」の力を、仕事に変える。

みんみん
音楽ビジネスのど真ん中に関わってないからって、日陰なんてことは絶対なくて、いろんなことをやれるのって、すごく楽しいと思います。私は、最初っからグッズがやりたくてソニーミュージックに入ったんですよ。
ライター
そういう人、珍しいんじゃないですか?
みんみん
あんまりいないかもしれないですね。でも、グッズってアーティストとファンをつなぐ、とっても大事なものなんですよ! 私自身、K-POPアーティストの大ファンで。ワールドツアーに遠征しては、その土地ごとの限定グッズを買ってきて、同じファンの皆さんに配ってたんですね。
ライター
へー、筋金入りですね。
みんみん
グッズを渡すとみなさん、すごく喜んでくれるんです。「私も行った気持ちになれた!」って。それが忘れられなくて。私もアーティストに近いところで、ファンの皆さんに喜んでもらえるグッズづくりがしたいと思って、この部署を志望したんです。
ライター
狼の耳にも、そんな思いがこもってたんですね(笑)。
みんみん
そうなんですよ! 冗談でつけてるわけじゃないんです(笑)。試合で私たちが作ったタオルを一生懸命振り回してるサポーターの皆さんの姿を見ると、涙が出るほど感動しちゃって……。やっててよかったって、思いますね。
やっしー
ソニーミュージックはそういう「好き!」って気持ちが強い人が多いと思います。僕も、大学時代は声優さんの追っかけをやっていました。
ライター
みなさん、シュッとしてるけど、根はオタク魂がある。
やっしー
自分が好きなものを他の人にも好きになってほしい、みんなで楽しさを共有したいという気持ちって少なからず誰にでもあると思うんです。ソニーミュージックは、音楽もアニメもキャラクタービジネスも、アーティストマネジメントもやっていて。考えてみると、それぞれのコンテンツを好きな人が別のものを好きになるいろんな窓口やきっかけを、たくさん提供できる会社なんですよね。
ライター
確かに、そうですね。出口がたくさんある会社ですね。
やっしー
歯止めをかけずに何かを「好き」でいることが、最大限に活きる会社だと思うんですよ。そういう気持ちを持った人にはソニーミュージックは向いていると思いますね。
ライター
「好き」を突き通すためには、責任もつきもので、新規事業に挑戦することって、おっしゃっている以上に大変なことなんじゃないかと思うんですが。
げっち
そうですね。エンタテインメント業界の中では比較的知られている存在だとは思いますが、別の業界では全くの新参者ですからね。フルスクラッチでつくっていくのは日々挑戦の連続です。新雪を歩くような気持ちがしていて。足跡が付いてないところを歩くのは気持ちいいんですけど、どこに落とし穴があるかわからないので。
ライター
エンタテインメント業界もグングン上り調子というわけではない状況の中で、ブルーオーシャンを探して、しっかりとそこで成果をつくるって難しいですよね。
げっち
CDの売り上げが一番よかった1998年ころとは戦い方は変わってますよね。それぞれの領域で嗅覚が鋭い人たちが揃ってますから、見つけることは得意な会社じゃないでしょうか。あとは、どこで進むか止まるかを見極める力が大事なんじゃないかな、と。
やっしー
確かにテンションや熱意だけで乗り切れない部分もありますからね。ブレーキをかけるときはかけて、アクセルを踏めるときは踏むっていう思い切りと見極めの良さが必要な気がします。
みんみん
今の話からいうと、確かにげっちさんのいう通りで、たとえばグッズだったら単価の高いグッズをいかに買ってもらえるようなものにするかだったり、ビッグネームのブランドとコラボするためにはどうしたらいいかだったり、ファンの皆さんの要望に応えて色々考えていかなきゃいけないことはあります。
むーちょ
私は、普段はシステム開発の担当なんですが、新しいテクノロジーがどんどん出てくるので、ちゃんとそこについていかないとなってのは思ってますね。私たちがちゃんとしないと、自由に新しい事業なんて言ってられないですから(笑)。
ライター
どんな分野でも時代が求める「新しいもの」に対して、敏感でいる必要があるってことですよね。
やっしー
そうですね。自分がズレていないかどうかを確認する作業は定期的に必要です。全然違う業界の友達と遊ぶとか……そういう繋がりも日々の仕事に直接的に活きてくると思ってます。
げっち
私の場合は、日常で若い人たちと接する機会がどんどん減っているので、20代の人たちの話を聞くのが刺激的で。今、彼らの間で良しとされているものを知って、関心をもつ。たまに、ちょっと知ってるふりをして、後で調べたりする(笑)。そういうことって大事だなって思います。

「好き!」の力を、仕事に変える。

ライター
うーん……、新しいものを作って届けるって楽しいんだろうけど、同時にすごく普段からの努力が必要ですよね。最後に、ソニーミュージックで新規事業に携わってみたいと考えている就活生の皆さんにメッセージをください。
みんみん
お分かりになったと思いますが、私は多分変わっていて……(笑)。そういう変わった人も受け入れてくれるのが、このソニーミュージックって会社の良さだと思います。あとは、やっぱり自分の好きなものに対する「愛」ですね! 自分の中にある個性と愛を大事にしてください。
むーちょ
確かに、情熱や愛は大事だと思います。でも、自分の経験からいうと「しなやかな人」が向いてるんじゃないかな、とも思っていて。仕事ですから、楽しいことだけではない中で、自分の軸を持ちつつ、その場その場に応じて対応できる人がブームを起こしたり、新しい何かをつくれたりするんじゃないかと思います。
やっしー
僕は自分の言葉で「好き」を伝えられる人がいいんじゃないかな、と。借り物の言葉だとやっぱり伝わらないんですよ。ロジックが脆弱でも内容が薄くても、その人なりの言葉って響くと思うんです。数字とか理論を持ち出して説得されるよりも、その人なりの熱い言葉に心を動かされる瞬間って絶対あるので。
ライター
では、最後にげっちさん、最年長として締めをお願いします!
げっち
古株としては……(笑)。いや、冗談はさておき、ソニーミュージックがとにかく「好き!」 というのでも僕はいいと思いますし、それを的確に自分の言葉で表現できる人を会社は愛し返してくれると思うので。新規事業にチャレンジできる環境は用意されているので、自分のやりたいと思うことをぜひ、ソニーミュージックで実現してほしいですね。
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