ライター
ふむふむ。もっちゃんさん、のぶさんのことはわかりました。で、ナツさんは何者なんですか?
ナツ
何者って失礼じゃないですか(笑)? 私は、営業の部署で働いてます。
ライター
営業さんなんですね! 音楽レーベルの営業さんってことは、やっぱりCDショップをまわったりとかするんですか?
ナツ
ふふふ、ばっちりしてますよ。でも「店長~、これ、置いてくださいよ~」みたいな雑な営業の仕方じゃないですからね(笑)。CDショップさんをまわって、リリースを予定しているアーティストのCDを何枚納品してもらえるかを交渉したり、店頭での商品展開を獲得してきたりするお仕事です。
ライター
足と頭を使う職種なわけですね。リトグリは去年の年末に紅白にも出ましたし、けっこうお忙しかったんじゃないですか?
ナツ
あ、でも、リトグリみたいに「紅白出る!」みたいな予定がわかってるとお願いもしやすいんですよ。お店の人に事前に伝えて、在庫を多めに仕入れてもらうようにしていただくこともできるので。そうじゃなくて、番組で突然使われたり、有名な方が紹介したりとかで、急に売れちゃったときのほうがバタバタしますね(笑)。
ライター
そういう話を聞くと、のぶさんや他の制作のポジションの方といろいろ話を詰めて施策を練っていくのも大事になってきそうですね。
ナツ
そうなんです! さっきのもっちゃんさんの話じゃないですけど、やっぱりチームワークがすごく大事で。レーベルの担当者の意向と、逆にお店の意向もあわせて聞いてバランスをとったうえで、どう売り出していくのかを考えるのが仕事なので。
ライター
なんかナツさん、目がキラキラというかギラギラしてて怖いです。仕事熱心な感じが、伝わってくる……。
ナツ
休みの日でも隙間の時間があったら、CDショップさんのフロアをまわって、何が売れてるのかとかをチェックしてます(笑)。やっぱり、自分が担当しているアーティストの作品が目立った場所に置かれてなかったり、品数が少なかったりすると、悔しくて悔しくて……逆に、燃えますね。
ライター
燃えちゃうんだ……。レコード店ってよく、インストアライブとか衣装展示とか、販促イベントもやってるじゃないですか? あぁいうのも考えたりするんですか?
ナツ
場合によりけりですが、そういうことも企画したりしますよ。たとえば、リトグリだと宣伝効果を高めるために、インストアイベントの会場で撮影用の小物やフォトスポットを用意して、そこで撮っていただいた写真にハッシュタグを付けてSNSにアップロードしてもらう企画を実施したこともありました。
ライター
レコード会社の中でも一番お客さんの近くでリトグリのことを知ってもらうために努力するお仕事、って言えるかもしれませんね。
ナツ
そうですね。だから、なるべくお店に足を運んだり、ネットを見たりして、ファンの方々やお店の方の反応、ご意見を頭に入れておくようにしています。そういう中でいい企画ができることもあるんですよ。