JOB TYPE & INTERVIEW 職種紹介・社員インタビュー

JOB TYPE - 13

リーガル
プロフェッショナル

Jun

株式会社ソニー・ミュージック
エンタテインメント

知的財産(レーベル担当)

2018年入社

これまでの経歴を簡単に教えてください。

2018年4月 知的財産部門(契約):音楽レーベル担当

仕事の魅力や、やりがいを教えてください

アーティストの商品が売れた際の印税の条件を決める契約を担当しているのですが、条件を決めるだけではなく、実際に印税を設定し、支払うところまでをトータルで見ているので、とても責任のある仕事です。また、技術の発展に伴って、次から次へと新しいビジネスモデルと直面することになる立場でもあるので、日々勉強することが多く、楽しいです。

いちばん印象に残っているエピソードを教えてください

とあるアーティストに直接契約書の解説をさせてもらったことです。普段、直接アーティストと向き合うことは少ない立場ですが、分かりやすい説明のために改めて契約内容を見つめ直すきっかけになり、交渉相手の人となりを感じられたのも貴重な体験でした。

あなたの仕事にはどんな人が向いていると思いますか

読みやすく誤解のない文章を書くことができるスキル、物事の大枠を整理して言語化できるスキル、利益とリスクのバランスを取るスキルが重要だと思います。また、新しいエンタテインメントや技術に常にアンテナを張って、自分で知識を蓄えていくことのできる好奇心のある人であれば、それが日々の業務にきっと役に立つと思います。

休日はどのように過ごしていますか?

ゲームをすること(友人とMMORPGやFPSをプレイしています)、コーヒーを淹れること、キャンプに行くことが趣味です。近所に友人が多いのでふらっと飲みに行ったり、学生時代の仲間とアカペラの練習をしたりして過ごしていることが多いです。最近はギターの練習も始めました!

就活生のみなさんへメッセージをお願いします

自分の興味と選択を信じて、周りに流され過ぎずに就職活動に向き合ってほしいと思います。周りの就活生との切磋琢磨を通して新しい価値観に出会うこともあると思いますが、それも踏まえて最終的にここで働きたい!と思ってくれたあなたと一緒にお仕事ができる日を楽しみにしています。

3

上旬

翌月以降の発売商品や新規案件をチェック

翌月以降に発売される商品や、新たに契約を結ぶアーティストなどをチェックし、そのプロジェクトにはどんな契約が必要なのか、どんな印税を払う必要があるのかを整理します。現場から案件の詳細をヒアリングすることが、この仕事の第一歩になります。業務スケジュールを立てるためにも、事前に必要な要素をできるだけ洗いだしておくことがポイントです。

中旬

契約書のドラフトを作成

翌月以降に発売される商品に関して、契約書のドラフト(交渉のための草案のこと)を作成します。商品を発売するために必要な権利処理、商品が売れた際の印税の計算方法など、ビジネスの核となる要素を漏れのないように盛り込みます。特に印税の計算はとても細かいので、ここで詳細な条件を詰めておくことが重要です。

下旬

契約交渉

A&Rと一緒に相手先と契約交渉を行います。先方の要望と当社の利益とのバランスを取りながら、両者が合意できる条件を模索します。ソニーミュージックグループは非常に大きな組織なので、目の前の個別の案件だけでなく、会社全体の利益につながるように広い視野をもつことが重要です。

4

上旬

契約を締結!

無事にドラフトの内容が合意できたら実際に契約書の清書版を作成し、契約を締結します。一度締結した契約はその後何十年と残り続けるものなので、本当に内容に間違いがないか、締結が完了するときまで入念にチェックを行います。

中旬

当月発売商品について印税を設定

締結した契約の条件に従い、印税システムを使って各商品に印税条件を設定していきます。相手先にお支払いする金額に直接絡む作業なので、慎重さが求められる部分です。

5

ルーティン業務の対応

上記と同じ流れを、案件の数だけ繰り返し行います。

6

下旬

印税計算の締め日が到来

6月末で4月~6月の四半期の計算を一度締め、ここまでに設定してきた印税条件と、実際に販売された数とをかけ合わせて、商品ごとに印税額を算出していきます。印税はすぐに権利者にお支払いするわけではなく、まずは印税の計算結果を検査し、明細を作成する作業に移っていきます。

7

下旬

印税計算の結果を検査

4月~6月の四半期の印税について正しい計算が行われ、想定通りのお支払いを行えるか最終チェックを行います。中には何万行にもわたる計算結果が出てくることもあり、Excelを駆使する技能も求められます。

8

下旬

4月~6月の印税を支払い

4月~6月分の印税をいよいよ権利者にお支払いします。ソニーミュージックグループが取り組んだ商品制作や、宣伝活動の成果を表すひとつの指標となるので、印税のお支払いはアーティストビジネスにおいて、非常に重要な局面のひとつです。

ここまでがワンセット!

ここまでの流れをワンセットとして、これを四半期ごとに繰り返しながら並行して行っていきます。例えば7月には、①8月以降に発売される商品に関する契約の準備、②7月に発売される商品への印税設定作業、③4月~6月の四半期の印税の検査、を同時に処理することになります。