(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント
デジタルコンテンツ本部
兼 REDエージェント部 兼 経営企画グループ
INTERVIEW INTERVIEW
02 02

YOASOBIの
仕掛け人たちが
激動の1年を振り返る
YOASOBIの
仕掛け人たちが
激動の1年を振り返る

YOASOBI
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やっしー2012年入社
-
しゅーや2012年入社
(株)ソニー・ミュージックレーベルズ
第3レーベルグループ
エピックレコード ジャパン第二制作部
兼(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント
REDエージェント部 -
まーちゃん2001年入社
(株)ソニー・ミュージックエンタテインメント
経営企画グループ 兼 The Orchard Japan -
こーへー2019年入社
(株)ソニー・ミュージックソリューションズ
MD営業部
投稿サイトから生まれた
新しい形のアーティスト

プロジェクトにおける役割を
教えてもらえますか?

YOASOBIというアーティストはそもそも「monogatary.com」という
ソニーミュージックの小説投稿サイトから生まれたんですけど、
僕はそのサイトの運営とYOASOBI全体のかじ取りみたいなことをやっています。

私はThe Orchard Japanというディストリビューターの会社で、配信ストアを通じてYOASOBIの音楽を世の中に届けることのお手伝いをしています。
以前はレーベルでアーティストを担当していたので、そのときの経験を活かしながら今は配信担当をしています。

僕はSMS*のMD(マーチャンダイジング)営業部でYOASOBIのグッズを製作しています。
今日パーカーとかもってきているんで、最後にみんなで着て写真撮りましょう!
*ソニー・ミュージックソリューションズ


いいねー!

僕はやっしーと同期で、エピックレコードというところでアーティストを担当しています。
さらにその前はパッケージ制作に携わってました。
いろいろな仕事をしていく中で、アーティストを自ら手がけたいという想いが強くなって。
それで2019年1月くらいからですかね、新人をやろうっていうことで、やっしーと一緒にYOASOBIをはじめましたね。

いつからはじまったんですか?

「monogatary.com」の中でコンテストを行ったのが2019年の7月ですね。
そこで大賞になった作品を世に出すっていう形で結成して、
楽曲がはじめて出たのが2019年の11月です。

はじめはふたりでいろいろ考えながら、
徐々にいろんな人を巻き込んでいったよね。

そうそう。僕としゅーやだけで最初はじめて、配信をしたいってなってまーちゃんさんをはじめThe Orchardのみなさんにお声をかけたり、グッズのご提案をこーへーくんのチームにいただいたり、といった感じですね。
その他にもファンクラブ、ライブ、クリエイター、プロモーションなど、
とにかくグループのたくさんの部署の力をお借りしています!


ソニーミュージックはグループの中にたくさん部署があるけど、
特にここ何年かで横のつながりが深くなってきたような印象があるよね。
そんな中でグループを横断するプロジェクトとして結果を出したというか、
YOASOBIのようなアーティストが出てきてさらに壁を突き破ったって感じがあります。

うん、会社のもっているポテンシャルが思ってたよりずっと大きくて、
ダイナミズムがあるなってことを改めて感じましたね。
何かやりたいなって思ったときに社内の誰かに声をかけると、
期待しているプラスアルファのものを返してもらえるっていう経験が何度もありました。

プロジェクトが大きくなるとひとつひとつの決定に時間がかかって、
間に合わないから妥協しがちになったりもするんですね。
でも、なんだろう、社内のいろんな人に協力してもらって間に合わせることも大事で。
近くに任せられる人がいるからこそ、
YOASOBIはスピード感を保ちつつ大きくなれたっていうのはありますね。
「好き」だから、
仕事で幸せを感じられる

ということですが
プロジェクトに
参加してみてどうですか?

グッズを作るだけじゃなくて、その先でどう商品の魅力を発信していくのかまでを
詰めていく工程は大変ですが、とても勉強になってます!


どういうところが笑?

はい、仕事をしていて思うのは、ファンのみなさんに喜んでもらうためにどういうものを
届けるべきかとか、これからファンになってもらうにはどうしていくべきかっていうのを、
やっしーさんやしゅーやさんはすごく考えてらっしゃるなーと。

うんうん、それで?

僕でいうとどんなグッズを作るかってことになるんですけど、
よいものをつくるために心がけていることとして、
なるべく選択肢を用意するっていうのがありますね。
最高のものを選べるように、多くのアイデアを出しています。
僕もYOASOBI大好きですし、ファンのみなさんに笑顔になってほしいんで。

うれしいですね。ここがいいとこなんですが、YOASOBIに携わってる人、
みんなYOASOBIのことを好きっぽいんですよね。ありがたいことに。


うん、好きだと思う。

そこがチームのいちばんの強みかなと思っています。
誰かに言われて動くとかでもないし、好きだから自分で考えて動けるっていうところが。

経験はありますか?

2020年の秋にあるバンドのライブがあって、はじめて通しでひとりでやったんです。
イラストレーターのアサインとかも新しい色を足せるようにがんばったりもしまして。
そうやって関わるとファンの人たちの反応がやっぱりうれしくて、
たとえばカップルでお揃いのグッズを付けてくれていたりして、
それを見ると心にくるものがありましたね。

いい話だね。まだ泣いたことはないですか?

やっぱりライブとかで、僕が作ったグッズを着てみんなが拳上げてたりするシーンで
「おーっ」とくるのはありますね。そういう経験がダイレクトに伝わってくるのは
この業界に入ってよかったと思うところですね。まーちゃんさんはそういう経験ありますか?

加藤ミリヤをデビューから担当していたので、彼女のために集まってくれたたくさんの
お客さんのひとりひとりの顔がステージの裏から見えたときに、
思わずもらい泣きしたことがあります。泣いてくれていたんですよね、彼女の歌を聴いて。
よく「ミリヤの歌に救われた」とお手紙もいただきました。

YOASOBIを好きになってくれた人の中には、
「はじめてこんなに音楽を聴くようになりました!」「はじめてCD買いました!」などと言ってくれる人もいて、YOASOBIをきっかけに何かはじめての経験をしたという話を聞くと、自分にとってもはじめて聴いた音楽、はじめて買ったCDは今でも人生に強い影響を与えているので、とても感慨深いなと思います。
友達を大切に。
自分に、まっすぐに

仕事って、
こんな人が向いているっていうのはありますか?

それ、僕はもう明確にあって、自分の中に「好き」という想いがあって、
それを自分の言葉で言語化できる人ですね。

やっしーらしいね。彼はすごい突き詰めるタイプなんですよ。
逆に僕は広く考えるタイプで、たとえばアーティストが多くの人に刺さるには
どうしたらいいか考えたとき、自分の好みだけだと客観的には見られないので、
一歩引いた目線で考えて、こうしたほうが伝えやすい、
こうしたほうがより広がるんじゃないかっていうのを判断するように心がけてますね。

どっちも生きる道はあるよね。

うん、それぞれあると思うんですよね。もちろん、自分の得意なこと、好きなことを突き詰められる人は社内ですごく活躍していますしね。

なんかうちの会社っていい人が多くない?
仲がいいって言っちゃうと甘く聞こえちゃうけれど、
やっぱり才能を扱う商売なので人って大事だなと。
人が好きな人っていうの?いろんな人の良いところを探せて、誰とでもうまくやれる人って無敵だし、やっぱりそういう人とは一緒に働きたくなりますよね。


あ、わかります。うちの部署もみんな仲良くて、もちろん最低限の礼儀はあるんですけど、
年齢とかそういった壁っていうのは感じないですしね。

上司や先輩もみんな無邪気だもんね笑

本当いつも「最近おもしろいことあったんだよ!」みたいな話ばっかりで。

それを若手が笑顔で聞いてるっていう構図ね笑

ソニーミュージックグループを
目指す学生に
メッセージを
お願いします!

何でもいいと思うんですけど、ひとつ熱中したものがあると
プラスになるかもしれませんね。
誰にも負けない知識があるとか、ゲームが誰よりも好きとか。
そういうのがひとつあると、それおもしろいよねって思ってくれる会社だなと思います。


あとは友だちですかね。

いやー本当そう。そう思う。

やっぱりこういう仕事だと、広げていくときにいろんな人の力が必要になるんですよね。
そのときに学生時代の知り合いとか、そのまた知り合いとか、
人とつながることで一気に加速して形になったりするんで、
シンプルに人付き合いをよくしておくと、得なことが多いと思いますよね。

一気に出会うよね。それぞれがそれぞれの分野でがんばって、成長してるからこそ、
社会に出て何年か経ったときに一気につながって花開く感じが。

30過ぎくらいにがーっと!

だから「好き」を突き詰めて、一緒に楽しめる仲間をたくさんつくっておくことですね。
それが仕事をはじめてからも自分の助けになるんですよ。これは絶対です!

まだ「誰にも見つかっていない」コトやモノを、どんどん開拓していってください!
それが、いつの日か世の中を動かす「武器」になると思います!

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