IT総合職 (システム企画 / WEBディレクター) インタビュー

IT総合職
システム企画

株式会社ソニー・ミュージック アクシス
情報システムグループ

社員の人たちが円滑に仕事ができるように
システム面からサポートする

—— 情報システムグループは、エンタテインメントビジネスの基幹を司るシステムを開発・運営するグループ。その仕事内容とは、一体どんな内容なのか、2人に話を聞いた。

「私たちが担当しているのは、ソニーミュージックグループ内部で利用される会計システムや、CDやDVDの物流管理システム、音楽業界に特化したアーティストや著作権者への支払いの分配システム、印税システムの計算などの開発をメインで行っています。このシステムがあることで、制作費の予算管理や、印税の計算などがスムーズにでき、社員の人たちが円滑に仕事をすることができるんです」

—— 各方面からそのシステムに集まる情報は膨大な量。いろんなパターンに対応できるように、細かなデータ管理が必要となる。

「例えば着うた(R)一つとっても、一つの音源から何パターンも切り出して作るわけです。それをパターン別に管理する。実際に一つの音源に対して30のパターン作ると、それを全部システムに登録して、それぞれ印税などの計算をして管理するんです。ソニーミュージックグループの主力となるのはやはり音源で、日々増えているので、過去のデータをやみくもに積み重ねていっても、ただ容量だけをくってしまう。そこで新しい技術を使うと早くなります、とか、検索しやすくなりますよ、と提案することも必要なんです」

—— 実際に現場がどういうところで困っているのかなどヒアリングして、よりよいシステムにしようと日々努力しているという2人。一番やりがいを感じる瞬間とは、どんな時なのだろう。

「僕はアプリケーションを作っているんですが、一番は業務で使ってもらって、ヒットが出た時。このシステムがあるから円滑に仕事ができたって言われるのが一番のやりがいかなと思います。あと、僕も音楽をよく聴くので、そこで目にする画面などを自分が携わっているんだと思うと、ちょっと励みになったりしますね。実際にユーザーとして使ってみることで分かることもすぐ自分の仕事に反映することができたりするので、そういうところも楽しいなと思います」

「私がいる部門はサーバーなどのアプリケーションが動いている機械をみているんですが、やはりトラブルがあっただけで皆さんに迷惑が掛かってしまうんです。なので、トラブルがないまま一年を終えられた時は、ささやかな幸せを感じますね」

—— かなり神経を使うような仕事に見えるが、部署内は和気あいあいとしているのだそう。

「やっぱり音楽好きとかライブ好きとか、アニメ好きとか、そういう人達が多いので、仕事中も音楽聴きながら仕事をしたり、休憩の時間には音楽の話とか、最近行ったライブの話とかよくしてますし、実際にレーベル担当者との会話では現場の声が聞けたりもするので、エンタテインメント好きには楽しい環境だと思いますよ」

「情報システムって聞くと、なんとなく暗いイメージがあるかもしれませんが(笑)、楽しい感じで仕事ができる環境ですよ。若いうちからいろんな仕事を任せてもらえますし、もちろん責任は伴うんですけど、しっかり仕事をすれば、その分ちゃんと評価してもらえて、そういった点でもいい環境だと思います」

—— では、情報システムグループに入るには、どんな素質が必要だろうか。

「実は2人とも理系ではなかったんです。だから社会人になるまでに特別な勉強をしたわけではないんです。基本的なシステムのロジックなどは会社に入ってから後追いでいくらでも勉強できます。意外かもしれませんが、大事なのはちゃんとした人間関係が築けるかどうか、自分の意見をしっかり言えるかどうか。この会社の特徴でもありますが、結構勢いのある人が多いんですね。そこにちゃんと自分の意見が言えないと、相手の意見だけで偏ったシステムができてしまったりするんです。うまくバランスをとって、情報システムという立ち位置で、ちゃんと意見することも大事です」

「そうですね。広い視野をもっていろいろ考えられる人や、自分なりの考えをしっかりと持つということが大事だなと私も思っていて、自由な発想で何事にも取り組んでくれるような人の方が馴染んでいきやすいのかなと思います。特に若い方であれば、私たちにない新しい発想が出てくると思うので、そこに期待したいなと思います」

—— 大好きなエンタテインメントのビジネスを支える情報システム。よりよい環境づくりを目指し、日々努力する熱い想いがビシビシと伝わってきた。

IT総合職
WEBディレクター

株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズ
S&Sカンパニー

デジタルを利用した販促企画として、
より自由なアイデアを

—— 株式会社ソニー・ミュージックコミュニケーションズ(以下SMC)は、もともとソニーミュージックグループのジャケット制作や製版部門として立ち上がった。そこで培ってきた企画力・クリエイティブ力を生かし、現在はグループ内にとどまらず、あらゆる企業の方々へ上質なクリエイティブを提供している。

—— 今回募集するWEBディレクターは、大手家電メーカーをはじめとする様々な企業のWEBサイトの制作を手掛ける仕事。その詳しい業務内容とは。

「WEBを制作するチームというのは、プログラミングが得意な人、デザインするのが得意な人、もしくはディレクション・指揮命令するのが得意な人、システムが得意な人、など、そういう人たちの集合体なんですね。そういった集合体の中でも特にSMCが重視しているのが、ディレクションと言われる、いわゆるコントロールセンター的な役割です。例えば新商品が出る場合に、『その新商品はどんな商品なの? どこが売りなの?』といった基本的なマーケティング部分を引き出し、それを活かすための見せ方を企画提案する。それが決まったら、『実現するための最適な制作会社はどこ? プログラムが必要ならどこに頼めばいい?』と、それぞれ最適なスタッフを当てはめていくんです。そうやって作ったものをクライアントに見せる、その繰り返しをやっていくのが、いわゆるディレクターと呼ばれる人の仕事です」

—— 一つの新商品のサイトを立ち上げるには、3ヵ月かかるという。

「まず3ヵ月前に新商品が出るよというオリエンテーションがあるんです。それに対して、WEBを作ります、カタログなどの紙ものを作ります、販売は家電量販店さんがメインなので店内で展開するPOPを作ります、となるとだいたい3ヵ月スパンなんです。それから先に話したように、ディレクションをしてサイトを制作していきます。例えば音に関する新商品なら、音を強調したいよねっていうことで、アーティストをブッキングして使ってもらった感想を記事にしましょう、とか、そういう企画も提案していきます。こんなときにはソニーミュージックグループという強みが活かされます」

—— WEBディレクターといえば専門職。どういう知識や経験が必要なのだろうか。

「WEBを全然やったことがないという人に手取り足取りというのは正直難しいかなと思います。例えばSNSに関してなら誰よりも詳しいです、みたいな、そういうベーシックな素養がないと、なかなか難しいかもしれません。現在部門で働いているWEBディレクターは、WEB系の専門学校で学んだ人等が多いのも事実ですが、実は中にはWEBサイトを自分では作ることができない人もいるんです。だけどバリバリ仕事をこなしている。それはなぜかというと、専門的な知識を持ったスタッフと連携して仕事をして行くからです。ディレクションの大事なことは、概要をしっかり分かっていること。そして、最新のトレンドをちゃんと摑んでいること」

—— 最新の情報に触れながら、最新のものを紹介できるというのは、この仕事の醍醐味の一つ。アイデア次第でいろんなチャンスが転がっている。

「世間的にも誰もが知っている商品なので、非常に注目されているサイトであることは間違いないと思います。そういう意味で、WEBの中でも比較的最先端なことをやっていけるので、それがやりがいに繋がるんじゃないかなと思います」

—— SMCにおけるデジタルを利用した販促企画は、今やWEBを飛び出して広がっているという。

「今はリアルとネットとの融合を求められることもあるんです。参加型のイベントを企画してほしいというケースも増えてきています。与えられた仕事をこなすだけでなく、新しいビジネスを立ち上げるチャンスがここにはあると思います。今回WEBディレクターの募集ではありますが、それだけではなく、大きなところでのデジタルを利用した販促企画、総合企画といったことができる会社なんだというところをぜひ知っていただきたいですね」

—— WEBの世界は、まだまだ日進月歩の世界。欲しい人材は、自立している人だという。

「その日進月歩の情報を得て、今の最新のWEBってこうだよねって、自分で勉強していかないと、ついていけなくなってしまう。そういう意味で自立していること。あとディレクションする仕事なので、コミュニケーション能力が一番大事だと思います。自由な発想力と行動力で、ビジネスに変えていく力を求めています」